よくある質問

中絶手術前

持病治療で普段薬を飲んでいる場合、手術当日朝も服薬が必要ですか?

薬によって、当日朝の服薬・休薬は違ってきますし、麻酔薬による影響も考慮する必要があります。事前診察の際にお薬手帳か普段飲んでいる薬をご持参ください。当日朝の休薬や服薬についてくわしくご説明します。

費用や手続き

必要な費用は事前にはっきりわかりますか?

中絶手術は健康保険適用されない自費診療ですが、当院では必要な費用がはっきりわかるようにしており、それをくわしくご案内しています。手術に関して当日によほど例外的なことがあって事前にお伝えした費用以外の金額がかかることは極めてまれにしか起こりません。

同意書や手術費用が準備できないかもしれません

手術は同意書と費用の両方が不可欠ですから、どちらかがない場合には手術ができません。なお、手術費用は、現金での一括払いとなります。

未成年の場合の同意書について教えてください

ご本人とパートナーの同意書とは別に、保護者の同意書も必要です。またパートナーが未成年の場合には、パートナーの保護者の同意も必要になります。手術を受けるご本人とパートナーが共に未成年の場合には、ご本人・パートナー、ご本人の保護者・パートナーの保護者という合計4人の署名がある同意書が必要です。

お体の状態に関するもの

妊娠検査薬をいつ使えばいいのかわかりません

市販の妊娠検査薬は、月経予定日の1週間後であれば検査可能ですが、検査のタイミングが早過ぎると妊娠しているのに陰性になる可能性があります。陰性になった1週間後に妊娠検査薬で再度調べてみるとより精度が高い結果を得られます。ただし、妊娠の有無は早めにしっかり確認することが重要ですから、受診することをおすすめしています。

妊娠がわかってあまり早く手術するより、少し待った方がいいと耳にしました

妊娠するとホルモンバランスがどんどん変化するため、できるだけ早く手術する方が心身への負担を軽減できるだけでなく、術後の回復も早くなります。先延ばししてしまうと、公的な機関に届出をする必要が生じます。できるだけ早く受診することで、負担の少ない手術日の選択肢も増えます。なにも決まっていない段階でも、とりあえず受診して相談してみることをおすすめしています。

麻酔が効きにくい体質で不安です

当院では、体質や病歴、年齢、体重などにきめ細かく合わせた麻酔を処方しています。手術中は全身管理をしっかり行うため、途中で麻酔が覚めてしまうこともありません。安心してお任せください。

中絶手術で将来妊娠しにくくなってしまいますか?

中絶手術を経験した方が妊娠しにくくなる可能性はゼロではありません。妊娠しにくくなる主な原因は、子宮内膜が薄くなってしまうことなどであり、それは術後の感染や癒着によって起こります。中絶手術を何度も繰り返すと感染や癒着を起こすリスクは当然増えてしまいます。こうしたリスクを減らすためには、術後の安静などの制限をしっかり守り、手術の1週間後に行う診察を必ず受けることが重要です。当院では、手術経験が豊富な母体保護法指定医である院長が安全性の高い手法で手術を行っています。また、器具の洗浄や殺菌も徹底的に行うことで感染リスクを大幅に軽減し、リスクをゼロに近付けるようにしています。また、1週間後の診察に加え、1ヶ月後・3ヶ月後などに定期的な検診を行って将来の妊娠をはじめとしたお身体の変化をフォローする「婦人科かかりつけ医」としての診療も行っています。気になることがありましたら、なんでも遠慮せずにご質問ください。

中絶手術自体に関するもの

手術には付き添いが必要ですか?

付き添いや立ち合いは特に必要ありません。ただし、術後のご帰宅でふらついたりする可能性がありますので、送迎があると安心できると思います。

未成年の中絶手術では、保護者の付き添いが必要ですか?

保護者の方の携帯電話番号などをお知らせいただいて、いつでもご連絡できる状態であれば付き添いがなくても手術が可能です。ただし、できればご帰宅の際には迎えにきてもらうと安心です。

双児でも手術は可能ですか?

週数や体調に問題がなければ双児の場合も手術が可能です。ただし、料金が異なりますのでご確認ください。

手術スケジュールをすぐには作れないのですが、いつまでなら手術できますか?

当院では妊娠11週6日までの初期中絶手術を行っていて、それ以降の手術をお受けすることはできません。手術はできるだけ早く行うことで心身への負担を大きく軽減できます。受診して正確な妊娠週数を確かめてからご検討ください。

手術に痛みがあるのではと不安です

手術では全身麻酔である静脈麻酔を行うため、手術中の痛みはなく、痛みなど手術内容が記憶として残ることもありません。当院では数多くの手術を行ってきた母体保護法指定医の院長が手術を行っています。麻酔に関しても慎重に全身を管理しながら行っています。

中絶手術の所要時間はどのくらいですか?

当院では妊娠11週6日までの初期中絶手術を吸引法で行っているため、事前処置の必要はなく、手術自体の所要時間は5~10分程度です。手術後、麻酔がすぐに覚めますが、しっかり覚めるまでには3~4時間程度かかることがあり、その間はベッドでお休みいただいています。その後状態を確認してご帰宅となります。

どんな手法の手術内容ですか?

当院では、WHOが『安全な中絶ガイドライン』で推奨している吸引法による手術を行っています。

中絶後の診察など

授乳中に手術を受ける場合、手術後いつから授乳再開できますか?

使用する麻酔薬の内容は年齢や体質、既往症などによって変わるため、授乳の再開に関しても個人差が生じます。医師の指示を守って再開するようにしてください。

手術後1週間以内に出張や旅行などの外せないスケジュールがあります

術後の経過や制限の期間は、体調や妊娠週数などによって大きく変わります。事前の判断だけでなく、術後の診察で状態を確認してもらった上で、医師の指示に従ってください。

手術の後、強い下腹部の痛みがあります

手術後の痛みを抑えるために、痛み止めをお渡しできますので、それを服用してください。ご心配な場合にはご連絡ください。

手術後は出血しますか?

術後の出血は2~4週間程度続きます。1週間程度で出血量は徐々に減っていきます。出血量や、減少のペース、期間には個人差があります。おりものに軽く血液が混じる程度ですぐ出血がなくなるケースもありますし、生理2日目程度の出血が続くケースもあります。いつもの生理よりも多い出血が続く場合には受診していただいています。またご不安がある場合には、お気軽にご相談ください。

術後の診察は受けなければいけませんか?

手術翌日及び1週間後の診察は絶対に受けてください。出血の程度や下腹部の痛みなどをチェックし、子宮の状態を確かめます。この診察によって、運動や入浴の再開などの制限内容が変わってきますし、きめ細かい対応でより適切なアドバイスを行えます。また、1週間後の診察以外でも、気になることがありましたらお気軽にいらしてください。

術後のシャワーや入浴に制限はありますか?

シャワーは手術当日から可能ですが、バスタブに浸かるのは術後1週間の診察で医師のOKが出てからにしてください。なお、サウナやプール、温泉に関しては、一般的に手術1ヶ月後以降に可能になります。

仕事復帰はいつごろを考えておけばいいですか?

手術後2~3日は、ご自宅で安静に過ごすのが理想です。デスクワーク程度でしたら、翌日の仕事も可能ですが、安静に過ごさないと出血や痛みが強くなるリスクがあります。仕事を再開して痛みや発熱、出血が改善しない場合には、早めにご相談ください。

いつごろになれば体調が戻りますか?

妊娠すると出産に向けてホルモンバランスが変化します。手術により、通常のホルモンバランスに戻っていきますが、完全に戻るには数週間かかります。ホルモンバランスが戻るまでは疲れやすく、体調を崩しやすいため無理をしないようにしてください。

手術後、うまく眠れません

ホルモンバランスの変化や手術のストレスで、睡眠障害のリスクが高くなります。うまく眠れない、すぐ目覚めてしまう、長時間眠っても疲れが解消しない、昼間強い眠気に襲われるといった睡眠に関する術後の症状は、通常2週間程度で改善に向かいます。それ以上続くようでしたら、ご相談にいらしてください。

手術後、いつごろになったら妊娠できますか?

手術直後から妊娠は可能ですが、手術で子宮内膜に細かい傷ができている可能性がありますし、感染リスクが高いため、術後2週間以上は性交渉を控えるようお願いしています。早い妊娠をご希望になっている場合も、数回の生理を経てからの妊娠計画をおすすめしています。妊娠をご希望の場合には、術後1ヶ月後と3ヶ月後に受診して状態を確認することで、より安全な妊娠をサポートしています。

手術後の性交渉再開はいつが適当ですか?

手術直後は感染しやすいため、手術後2週間は性交渉を控えるようお願いしています。また手術直後であっても妊娠する可能性があることを忘れず、必ず避妊してください。当院では、低用量ピルや避妊リングなど、女性がご自分の身体を守りながら避妊できる方法についても、ご希望があればくわしくご説明し、処方しています。

飲酒再開はいつくらいに可能ですか?

手術後の出血がある間は禁酒を守ってください。また、アルコール摂取の再開時期については個人差がありますので、手術後の診療で状態を確認してもらった上で医師と相談してください。

低用量ピルは手術後、いつから服用しはじめたらいいですか?

一般的に、手術後最初の月経がはじまった日ですが、当院では手術後1週間以内に服用を開始するようおすすめしています。それまでの間は、コンドームによる避妊が必要です。手術を機会にピル服用を検討されている場合も、お気軽にご相談ください。

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